入学式の2日後となる4月14日、プレイルームで「高等部 新入生を迎える会」がありました。
新入生は自己紹介で名前のほか好きなことや得意なことをひとりひとり発表し、2・3年生からは、新入生に岡山西支援学校のことをよく知ってもらうために、学校生活や学校行事について工夫を凝らした説明がありました。先生方の笑いいっぱいの紹介もありました。生徒会執行部が準備から片付けまで行い、和やかな会となりました。
高等部の生徒が2農で育てていたジャンボ大根が、「全国ジャンボ大根フェスティバル」こども部門(小学校・特別支援学校306校参加)で全国1位となり表彰されました。ジャンボ大根は広島にある企業から提供された種子と肥料を用い、生徒が「職業」の時間に育てたもので、種まき・肥料やり・水やり・収穫等を協力して行いました。その結果、一番重いものは20.9㎏にもなりました。
3月、校内に大根を展示し、重さ当てクイズをしたところ、児童生徒約半数にあたる67人もの応募がありました。1番近い生徒は20.8㎏と0.1㎏の僅差でした。抱えきれないほどの大きさの大根を一人で抱えようとする小学部の児童、目安としておいてあったペットボトルの水や通常の大根を全部もって、ジャンボ大根と比較する生徒、友だちをだっこして大根と比べようとする生徒など、楽しそうな表情がたくさん見られました。
大根スープや大根の塩もみなど実際に自分たちが育てた野菜で調理したのも楽しいひとときでした。
そんなときに全国で1位という突然の朗報に生徒達は大喜びでした。
「こんなに小さい種なのに、ジャンボ大根できるのかなあ・・???」
「うわっ!! デカッ!! 」4人がかりです
「洗うのも大変じゃなあ」
「大根スープ作るのってはじめて♪」
「わ~い。全国1位!」「来年も作りたーい」
2月14日(火)に、中国料理店経営の方々でつくる日本中国料理協会県支部の皆様から、卒業を控えた高等部3年生に、中国料理をふるまっていただきました。五目チャーハンや餃子、エビチリなど計11品をバイキング形式でいただき、生徒たちは、ご馳走に目を輝かせ、次々と自分のお皿に盛りつけました。生徒の中には「このうまみと、カラシのパンチが相まって、うんぬん・・・。」と食レポをする生徒までいました。
卒業に向けてのマナー研修も生かして、姿勢良く、皿に盛った物は残さず、食事中の会話を楽しみながら、作ってくださった方々への感謝を忘れずにいただくことができました。お忙しい中、ご来校くださった5名のスタッフの皆様、そして、このたくさんの料理を早朝から心を込めて作ってくださった、4店舗のスタッフの皆様、感謝申し上げます。
2月15日付けの山陽新聞朝刊に関連記事が掲載されました。
高等部では、10月11日(月)~21日(金)に実習(校内・現場)に取り組みました。それに先だって8日に決意表明式があり、各自考えた目標をみんなの前で発表しました。「分からないことは自分から尋ねる」「気持ちのよいあいさつをする」等、冷静に自分を振り返っていて、実習中常に心に留めておきたい目標でした。
校内実習では、「にこにこビジネスファクトリー」という会社を設定し、今回の実習がはじめての1年生は箸作業(袋入れ・パッキング・箱詰め)、2年生はメタル作業(分別・計量・運搬等)やボルト作業(選別・組み立て等)、3年生はリサイクル作業(エコたわし作り・空き缶つぶし等)に取り組みました。
現場実習は企業、就労継続支援A・B型、就労移行支援、生活訓練、生活介護等、実態に応じて個別体験しました。3年生のほとんどが4月からの進路の見極めとなる前提実習でした。
次は、実習を終えての生徒の率直な感想です。「終わってほっとした。」「人の役に立てるようにこれからも頑張りたい。」「同じ作業を繰り返し続けるのが大変だった」「温かく迎え入れてくださり、別れがつらかった」 通常と異なる状況・緊張の中で、学校と社会の違いを噛みしめながらの実習となりました。
24・25日は、次につなげていけるように実習を振り返り、反省をし、25日の報告会では目標に対する反省や感想、これから頑張りたいこと等を発表します。